レファレンス事例
暑いですね…。クールビズのおかげ(?)で,ノーネクタイに半袖シャツというスタイルが一般的に見られるようになりました。今回紹介するのはカフリンクスに関するレファレンス事例です。カフリンクスは,一般的にカフスボタンという言葉で知られているかもし…
よく耳にする「三大○○」とか「○○四天王」とかいう類のものは、その指し示す内容をいったん気にするとしばらくの間妙に気になりませんか? こういった事柄を調べるときのアプローチは覚えておくと、ちょっとした場面で役に立つことがあるかも知れません*1。も…
前回に続いて,統計情報を調べる方法を検討していきます。定番のレファレンスツールとして登場するのが『統計情報インデックス』です。この資料は名前の通り,国内の主要な統計情報のインデックス(索引)です。キーワードをもとにどんな統計情報があるかを…
ちょっと間があいてしまいましたが,前回,前々回と同様に,基本的なレファレンスブックを用いて,どんなレファレンス質問に回答できるかを見ていきたいと思います。 今回の資料は『日本統計年鑑』です。 そのタイトルの示す通り,日本に関する統計資料の年…
『理科年表』という本があります。自然科学系のデータを広範囲にわたって収録しているデータ集です。戦前から発行され,今も刊行が続いているものです。詳しくは,「理科年表オフィシャルサイト/理科年表とは」を読んでください。レファレンスの中に位置づ…
今回は,和歌の作者をさがすというレファレンスを取り上げてみようと思います。 まずは,回答と参考資料を引用します。 <回答> 二十一代集データベースで下記の歌がヒットした。 古今和歌集巻第十二 恋歌二 611番歌L 詞書よみ たいしらす H 作者(原) みつ…
質問を聞いただけでは,簡単に回答可能なものか時間がかかりそうなのか,一瞬判断がつきません。質問に関わる情報があまり多くなく,手がかりは記憶に残っているもの……というところから適切な資料を提供できるか,というのはレファレンスライブラリアンの腕…
6月19日は桜桃忌です。10年以上前になってしまいますが,一度桜桃忌に太宰治の墓のある三鷹の禅林寺を訪れたことがあります。まるっきり個人的な思い出なのですが,三鷹から吉祥寺周辺のあたりをよく歩いていた時期が一時あって,あれこれ毎週末のように出か…
新年度が始まって1か月が経ちました。図書館に配属されてレファレンスを行っている人もいることと思いますが,そろそろ慣れてきた頃でしょうか。4月は自分が置かれた環境がガラッと変わってしまう事が多く,それが楽しくもあり辛くもありますよね。 さて,そ…
欲しい資料の書誌事項(編著者や出版者がなどその資料を特定するための情報)が特定されているのになかなか資料にたどり着けないことってよくあります。「あるはずなんだけど……?」と悩む時間は誰にとってももどかしいものです。 今回紹介する事例は,そんな…
冠婚葬祭に限りませんが,風俗習慣というのは地域によって独特のものがあり,そういう話題はなかなかに盛り上がるものですよね。 (1)当館での所蔵は香川県関係の次の2点のみ。・おつきあいとマナー 冠婚葬祭かがわの相場としきたり 高松リビング新聞社 2004.…
前回に次いで,和算に関する事例をもう一つ。今回はお約束というべきでしょうか,関孝和に関する事例です。関孝和は算聖と呼ばれています。群馬県藤岡は関の生誕地とされており,そこに算聖之碑という顕彰碑(というのかしらん)があります。 回答を引用しま…
今年2008年は有名な和算家である関孝和の没後300年です。各地で和算に関する企画展やイベントが行われたようで,nachumeもいくつか和算書の展示に携わりました。 ということで,和算に関するレファレンス事例をいくつか取り上げてみたいと思います。年を越す…
nachumeは夏目漱石の作品が好きです(唐突に)。 たまに読みかえすことがあります。大分前に買った文庫本が今はもうボロボロです(電車の中で読んだり,旅行先に持って行ったりと扱いが酷いからなんですが)。 夏目漱石はおよそ100年前に活躍していたわけで…
もう8月も下旬になってしまったので,ドクダミの花の時期は過ぎてしまったかと思います。じめっとした所に白い花が映えているので,なんだか見かけると不思議な気分になります(nachumeだけかもしれませんが……)。 ドクダミといえばドクダミ茶がまず思い浮か…
綿と言えば肌触りが良くて,綿シャツなどはこの時期いいですよね。手入れも軽くアイロンする程度で簡単ですし。綿にもいろんな種類があって,そういう視点でシャツを選ぶのもまた楽しいもの。 ……というレファレンス事例とは,関係ない話題はさておき,まずは…
いつだったか覚えていませんが,最初に「男前豆腐」という名前を聞いた時は随分インパクトがあるなぁと,ネーミングセンスに感心しました。 まさかレファ協で男前豆腐に関する事例に出会うとは思わなかったのですが,案外なんでも適当な単語を入れてみるもの…
フィンランドといえば福祉国家という文脈で語られることが多いのですが,今回取り上げる事例は,そのフィンランドの自殺予防対策についてです。 まずは,回答を引用します。 Google、CiNii で下記が見つかった。 [110006604096]山田,眞知子 フィンランドの自…
4月から新しい環境に身を置いた人も(図書館に4月から勤めている人も),そろそろ慣れてくる頃ですよね。 あんまり文脈とは関係ありませんが,「大人」とはなにか,という至極哲学的な問いです。こういう質問ができる図書館ってある意味すごい場だと思いませ…
「哲学の道」という散歩道が京都市の銀閣寺あたりにあります。nachumeは一度歩いたことがありましたが,あいにく雨が降っていて,思索にふけるような余裕は無かったのを覚えています。 この「哲学の道」は日本近代哲学に名を残す西田幾多郎に因んでいるそう…
この時期になると,各所での桜の開花がニュースで話題になっていますが,この事例を見ると,花見は古くから存在していることがわかります。 回答と参考資料です。 <回答> 資料1、資料2、資料3などで、上野(東叡山)が江戸時代から花見の名所だったことが…
前回に続いてチェック柄についてのレファレンスです。nachumeはチェック柄の名称って聞かれてもパッと思いつかないです。前回のタータン以外にも,ギンガムチェックや,マドラスチェックなんていうのは何とか思いつきますが……。そういえば,市松模様もチェッ…
タータンといえばチェック柄で,スコットランドの伝統的な模様です。日本では服の生地以外にも,袋や包み紙などの柄としてもよく見かけます。 回答と回答プロセスなどを引用します。 http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000019307 …
灰谷氏が亡くなってから1年以上が経ちます。彼の作品を探しているというレファレンスですが,作品集や出版された本を丹念に調べればわかる……と単純にはいかないみたいです。 回答を引用します。 灰谷健次郎著「幼美神」については,灰谷健次郎,広島の文学,…
ちょうど友人が「無洗米が便利すぎる」と言っていたので,気になっていたんですよね。そこで,このレファレンスです。 まずは,回答と参考資料です。 <回答> 『丸善食品総合辞典』(参考資料3)によると,無洗米とは「不淘洗米(ふとうせんまい)ともいう…
3月になりました。各学校では卒業式が行われます。早いところではすでに卒業式が終わった高校もあるようですが,卒業式で歌われることが多い「仰げば尊し」についてのレファレンスをご紹介。 まずは回答と回答プロセスです。 <回答> 『近代日本音楽教育史 …
明治以降の近代日本では華族制度がありました。日本では現行法上,制度としてはありません。そうは言っても,爵位をもった人について調べたい時はどうしましょう,というのがこの事例でわかります。 早速回答を引用します。 当館所蔵の『日本の名家・名門人…
前回に引き続き,銀行図書館が提供する事例を紹介したいと思います。 引越の時,大掃除の時,あるいは家族の遺品を整理していた時などに,古い預金通帳を発見したので問い合わせたい,という状況下にあったとして,その銀行がいまどうなっているのか,を調べ…
もう1月も終わりですね。月めくりのカレンダーであれば,1枚めくることになります。 今回紹介するのは,カレンダーについてです。しかも銀行の作成するカレンダーというもの。なかなかツボな事例だと思います。毎年12月になると,銀行に限らず多くの事業所,…
ある地域について,中世,近世期にはどのような地域だったかについて調べている人は相当数いらっしゃいます。当時の政治状況をはじめ,有力者の人となりや逸話を調べている人もいれば,川の位置の変化や堤防の場所を経年的に追いかけている人もいれば,と人…