1オンスは何ポンド、何グラムであるか知りたい。

9月残りわずかです。本日9月27日は満月です。ベランダからきれいな月が見えています。いいですねぇ。ぼーっと見ているだけでも気持ちが安らぎます。秋の虫の鳴き声もあちこちから聞こえてきます。いい季節ですね。
月といえばいつも思うことがあります。月では重力が地球の約6分の1なので,体重も6分の1で表示されるんだよな……と。あえて質量は無視する方向で。ええと。つまりアレです。体重を減らしたいんです。体重は身体の質量です。重さと質量は異なります。月に行ったからといって体重が減るわけではないのですが,なんというか気分の問題です。
閑話休題
この事例で取り上げられているオンスやポンド,グラムは重さに関する単位ですが,単位変換についての資料を求められることがよくあります。これはいわゆるクイックレファレンスと言ってもいいでしょう。さまざまな資料が発行されています。各種ハンドブックや便覧にも付録として所収されていることがあります。自分にとって使いやすいレファレンスツールを決めておくとよいと思います。
今回紹介する事例も,知っている人は知っているけれど,それだけではレファレンスにはならないので,レファレンスの本文である資料の提供という点から見直しておきたいものです。

NDCの件名で”度量衡”により図書分類’609’を確認。
参考図書室の分類609の『丸善単位の辞典』、『商用単位事典』にて「1/16ポンド、28.349527g」であることを確認。

http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000022831

「○○に関する本はどこですか?」と聞かれて,すぐに案内できなければNDCを引いて該当する分類を探す必要があります。今回は重さに関する単位変換ですから,そのあたりはNDCだと何にあたるかがすぐに思いつくかどうか,です。
回答文にもちらりと見えますが,大事なポイントは,「度量衡」というキーワードです。日常の会話の中で「度量衡」という単語を用いることは多くはありません。ですが,図書館資料を探すときには単位の変換などをあつかった資料には「度量衡」という件名で,NDCだと概ね「609」が付与されます。これは考えてもどうにもなりませんので,「度量衡」という言葉を覚えておくしかありません。
また,回答では複数の資料にあたっていますが,これも重要なポイントですね。一つの資料提供よりも,二つ以上の資料提供があるとよりレファレンスの質がよくなります。
回答はコンパクトながらも,レファレンス・ライブラリアンに必須の知識が詰まった事例となっており,すばらしいですね。
先にも書きましたが,単位変換についてはNDCや件名などを意識して資料を提供する,というよりも,自分にとって「この一冊!」といえるレファレンスブックを用意しておくほうがいいでしょう。この事例にもありますが,『商用単位事典』は様々な単位について探しやすく見やすいので,少々古いのですが,いい資料です。nachumeも使っています。オススメです。
レファレンス・ライブラリアンの人は,自分なりの単位事典を探してみてください。
そして,一般の人にとっても,大抵の人がちょっとした(ポケット版とかコンパクト版とかでも)国語辞典や英和辞典を持っているように(持っていますよね?),単位辞典は手元にあってもいい事典ではないかと思います。