日経ビジネスアソシエ2007年9月18日号特集「ほめる技術」

今日もレファレンス事例とはあまり関係のない話です。
日経ビジネスアソシエという雑誌があります。
この日経ビジネスアソシエの2007年9月18日号は「ほめる技術」という特集が組まれていました*1。まがりなりにもほめることを主とした文章を書いてますので,気になります。購入して読んでみました。
特集「ほめる技術」は,ビジネスにおいて「ほめる」ことの重要性を様々な視点から読ませてくれます。ビジネス雑誌ですから,当然ほめる対象は「人」であるわけです。仕事そのものというよりは,仕事のプロセスやその人の態度などをほめるのが主眼にあります。
翻って,ここで「レファ協ほめまくり」を見てみると,「レファ協ほめまくり」は「レファ協」を,「レファレンス事例」や「調べ方マニュアル」を,ほめています。一見するとそうなのですが,当然その背後には,「人」がいるわけで,nachumeのメッセージはそのような背後にいる「人」へ届くといいな,と常々思っています。
でも,たまーに,事例をほめるということを通じて,その事例の背後にいる人へエールを贈りたいという気持ちが伝わっているか,不安になります。例えば,nachumeは高見に立って,レファレンス事例を事後的に解説してるだけじゃないの? とか,nachumeはまるでなんでもできるかのようにものを言うね,とか。考えてもキリがないし仕方ないことなのであんまり深く考えませんけど。
nachumeはビジネス誌や仕事術の本を読むのは嫌いではありません。
世の中にはいろんなことをやっている人がいるなぁ,というだけで面白いと思っています。いろんな人の考え方をしることは,自分の考え方の引き出しを増やしてくれるように思うのです。毎号買っているわけではないのですが,このアソシエの特集は,いろんな「ほめる技術」が満載で非常に面白く読めました。冒頭インタビューに落合信子氏(中日ドラゴンズ落合監督夫人)を持ってくるあたりやられた感があります。

落合は無口で人づき合いもヘタ。欠点はたくさんあるけど野球の才能はずば抜けていた。だから,私はこの未完の大器を本物の男にしたかった。そのためには,相手に惚れ込めばいいのよ。その人に惚れ込んで,刺激して,結果を出したらいいタイミングで思い切りほめてあげればいい。

なんて力強いコメント! かくありたいものです。
特集を通じて,いろいろな人がほめる技術について語っているのですが,ほめることはほめる人(やその人の仕事)を分析し,特にプロセスをきちんと把握し,周辺情報を仕入れ整理し,全身全霊でほめるべし,という点は共通しているように思いました。レファレンス事例をたくさん読みながら,「この回答にいたるプロセスはどんなだろう」とか「このレファレンスブックの使いどころは他にないかしら」とか考えて各エントリを起こしているのですが,自分がやっていることに一致しているように思い,嬉しかったです。少なくとも,ヘンなことはしてないぞ,と。
レファ協ほめまくりを開始して,半年あまり。これからもマイペースで続けていきたいと思います。