「カメラをつくる」の思い出

さてお待ちかね(?)の余談を*1
小学生の頃の話なのですが,nachumeの家でも『たくさんのふしぎ』を購読していました。毎回楽しみで届いたそばから読んでいました。
で,nachumeはこの「カメラをつくる」を見て,「カメラをつくりたい」と言い出したんですね。
確か冬休みで,冬休みの自由研究にすると騒いだ覚えがあります*2。言い出したらきかない人でした(今もですが)。
父は次の休みの日にホームセンターに連れて行ってくれ,バルサ材やらなんやらを買ってくれました。帰りに写真屋さんで110フィルム(ワンテンフィルム)を数本買って家に戻り,この『たくさんのふしぎ』に載っていた図面から,バルサ材に線を引き,カッターナイフで部品を切り出し,木工用ボンドで組み立てていきました。途中でナイフ使いに失敗したりしつつも,完成しました。
いざフィルムをセットし,撮影して,写真屋さんに現像に出し,次の日引き取りに行って愕然としたのを覚えています。ピンぼけするわ,光が足りない/多すぎで,真っ暗な写真と真っ白な写真で,何がうつっているのかまったくわからないプリントで,写真屋さんには「何を撮ったの?」なんて不思議がられる始末です。
そこであきらめない小学生の頃のnachumeさんに拍手。どうしたかというと,父が三脚を持っていたのを知っていたので,それに無理矢理固定して,ストップウォッチをもって,きっかり何秒と時間を計って,同じ所をなんどかシャッター時間を変えながら撮ってみました。そしたら,うまく行きまして,写真屋さんにも説明できました。「自分で作ったんです」と。いやー,今でも鮮明に覚えています。自由研究にまとめて提出したのを覚えています。地区の発表会にも出してもらいました。
あの頃の情熱はすごかった。「無理だ」なんて絶対思わなかったですもの。根性あったなー。いつから,「無理だ」なんて思うようになってしまったんでしょう。
と,こんな過去を思わず語りたくなるほど,印象深いレファレンス事例です。話が拡散してしまいましたが,レファレンスのコツもnachumeの生態も少しわかって,お得なエントリになったと思います! お便りまってます! 意外と自分が昔読んだ本がレファ協にあるんですよ。そういうのを探すのも楽しいです。

*1:自分が書きたいだけです。すいません。

*2:nachumeは冬休みが長い地域に育ったのです。1月20日くらいまで冬休みでした。夏休みがその代わりに8月20日くらいに終わってしまう所です。……ええ,北国ですが何か。