平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震

まずもって,被災された方にお見舞い申し上げます。そして,まだ救助・復旧作業は続いております。時折大きめの余震も今なお続いています。みんなの無事の知らせがありますように。

いろいろ言いたいことや,やらなければならないことはあるのですが,このブログのスタンスとして,本業にあまりにリアルに結びつくことを書かないつもりです。
が,個別に連絡頂いたりもしており,一応ここでもなにやら書いておこうかと思うに至りました。ただし公式発表ではありませんし,館としての公式見解でもありません。nachumeこと熊谷の私見ですので,その辺を考慮して本記事をお読みください。

宮城県図書館では,地震があった午前8時43分は,開館時間直前で,返却本の組み込みを行っていたときでした。うねるような大きな揺れがしばらく続きました。通常の地震とは明らかに違うため,非常事態と判断し,建物施設の確認,安全経路の確保等を行い,午前9時の開館時間を若干遅らせましたが,開館することができました。とは言っても,エスカレータやエレベータなどは点検作業のため運転を止めていました。Webサイトでは「本館は通常通り開館しております。」という短い更新のみ行っています。体感する余震が何度もあり,その度に緊張しつつ,本日の閉館時刻に至りました。開館中には交代で閉架書庫内の確認と棚落ちした資料を直したり,余震に備えた避難経路の安全確認などを行っています。職員に怪我はなく,その点については,ほっとしています。

宮城県栗原市岩手県一関市は,とても面積の大きな自治体です。「栗原市」ということだけでは,どの辺がどうなのか全然検討がつきません。
公共図書館も各市町村にあります。宮城県北部から岩手県南部の内陸側の市町村立図書館を,旧市町村名を併記して一覧しておきます。
宮城県

岩手県

県内市町村図書館等の情報は,まだ私には分かりません。

取り急ぎこのへんで。

6/16追記

今,岩手県南部にいます。
いくつか聞いたり,見たりしたところ,大雑把に言って東北道より東側に位置する図書館は大きな被害はない模様です。
大前市図書館,栗原市図書館で相当数の本の落下などがあったと聞きました。
また,栗原市図書館駐車場では被災者の方々への給水ポイントとなっており,給水車が待機しています。
胆沢(岩手県奥州市)のあたりが大変だったようで臨時休館したと聞きました。

詳細な情報は今週中に各所からリリースされると思います。

(あんまりレポートになってないな…。あんまり写真をあちこち撮るのも躊躇してしまって。)

6/17追記その2

実家でも被害がないことが確認できたので,今住んでいる所に戻りました。震源に近い所はそれなりに揺れを感じる余震はまだ続いています。
途中,公共図書館岩手県南の一関市図書館のいくつかと,宮城県北の栗原市立図書館)へ立ち寄り,状況を見たり聞いたりしてきました。水沢から衣川へ行ってみようかと思ったのですが,あまり道路に詳しくないため,救助作業の邪魔になるといけないと判断して,一関以南をまわりました。
各図書館とも,建物そのものに致命的なダメージはない模様です。どの図書館でも,落下した本はあったとのことですが,誰かが怪我をしたりという状況にはないということでした。ただ,被災地域のある栗原市立図書館では,移動図書館の巡回日程を調整するということです。
それと,前段で書いた栗原市立図書館の駐車場での給水車の待機はすでに終了しています。
岩手県南から宮城県北の図書館は,とりあえず,大きな混乱もなく,通常営業にもどっています。
ということで,図書館関係の情報として,何かの足しになることを祈りつつ。自分の微妙な立ち位置も考えないといけないのかなぁと思いつつ。
一旦地震関連の追記はストップします。必要に応じて,今後別なエントリ記事を起こすかもしれません。