ドミノ倒しの作り方(デザイン、しかけなどが詳しくのっているもの)を掲載した資料はあるか。

http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000014319
案外盲点だったんですね。資料がないなんて……!

ドミノ倒しの作り方について、当館の所蔵目録を検索しましたが、該当する資料は見当りませんでした。資料(1)、(2)のような、遊びに関する資料を調べましたが、ドミノ倒しのデザイン、しかけなどの記述はありませんでした。
インターネットを「ドミノ倒し」で検索すると、http://www.kitanet.ne.jp/~dodomino/がヒットします。そのサイトに記載されているNPO法人日本ドミノ協会に、お問合せになってはいかがでしょうか。NPO法人日本ドミノ協会のホームページは、http://www.domino.or.jp/です。(インターネット最柊アクセス 2003.2.7)

ドミノ倒しについての資料は見つけられなかった,と。
確かにNDL-OPACを検索してみてもそれっぽいものは見つかりません。
ちなみに,nachumeは次のような検索をしてみました。
(1)タイトル=ドミノ倒し
→んー? 小説ばっかり?
(2)タイトル=ドミノ
→おぉ……Lotus domino? ん?「岐阜県の渓流釣り場ガイド「美濃・飛騨西部編」て何がヒットしたんだろう? 少し悩んで,あぁ「ガイド」の「ド」と「美濃」の「ミノ」がヒットしたのね,とわかって嬉しい(目的が違ってきている)。それっぽいものはない。小説多いな。
(3)分類記号=/7 and タイトル=ドミノ
→分類ごとに絞ってみようと,とりあえず遊びに関係しそうな7類から。一応,「/0」から「/9」まで試してみる*1。んー。それっぽいものはなし。
(4)件名検索でドミノを引いてみる
→件名ドミノはないのか……。
なにかありそうだと思ったんですけど。ドミノ倒しはNDCでいうと798(室内娯楽)あたりでしょうから,そのあたりの書棚を片っ端から見ようかしら,と途方もない作業を思いうかべてしまいます。やりませんけど*2。思った以上に難しいです。
この事例でドミノに関する資料がないことがわかりました。つまり,ドミノに関してはニッチな分野であると言えます。何か資料があれば,それが重宝されます。それをきっかけに様々なテクストが再生産されていくことでしょう。どんどん相互作用が行われることにより,ドミノの分野は一つの分野になっていくかもしれません。

レファレンスは調査とはいえ,あくまで原義は参照です。取材ではありません。スピードも大事です。資料がなければ,つまり,図書館資料になければ,何か代替できる資料はないか。そういう方針転換が必要です。世の中には「何か」あります。様々な「何か」と利用者を結びつける作業を行うのがレファレンス・ライブラリアンです。だからこそ,レファレンスの回答として,NPO法人を紹介したのでしょう。
未解決事例も未解決なりに,回答を見つけなくてはならないのです!

*1:検索のコツを一つ。ヘルプを見ればわかるのですが,NDL-OPACでは「/」に特別な意味を持たせています。分類フィールドではがその入力語で始まるもの,終わるものを検索します。「/7」とすると,「7で始まる分類」=「721」や「789.1」などにヒットしますので,NDCの各類ごとに絞って検索することができます。今回は敢えて,各類ごとに「ドミノ」というタイトルの資料を探してみたかったのでこういう検索式をたててみました。分類フィールドについていえば「/7」と「7*」は同義です。

*2:それはもはやレファレンスじゃない